ぐんまの闘期講習

群馬県の高校入試などについて語るブログです。

群馬県高校入試予想問題 社会大問2 解答・解説

寒い日が続きますが、いかがお過ごしですか?ツルマルの闘期講習です。

 

今日は先日の社会予想問題 大問2の解答・解説を行いたいと思います。

 

概要

大問2の問題構成は私自身の『こんな問題出てくれたらいいな~』の願望が結構混じっています。まず、なぜ中国地方を選んだか?それは平成30年6月末~7月に西日本豪雨が起きたからです。この豪雨で多くの方がお亡くなりになりました。

 

まずはこの場をお借りして、ご冥福をお祈りいたします。

 

さて、私自身の勝手な思いですが、将来日本を背負って立つ群馬の若き志士達には、日本で起きた災害やそれに伴う影響について常にアンテナを張り、考えて欲しい!

そんな思いを込めて予想問題を作りました。

 

では以下解答と解説です。

 

(1)正解:イ

アは鳥取、イは広島、ウは高知です。

おなじみの雨温図の問題です。今回は中国地方ですが、基本的にはどこの地域でも考え方は同じです。日本海側は冬の積雪量が多いので、冬の降水量が多くなる。太平洋側は夏に海からの暖かい空気の影響で雨が多く、台風の被害も多いですね。

逆に瀬戸内海は中国山地四国山地により、日本海からも太平洋からも雲をブロックしている内海となります。よって瀬戸内海に面している広島市は、比較的降水量が少ないと予想できますね。

 

(2)①正解:例 海外からの輸入品  (例 他の産地との競争 でも正解)

農家さんは大変なんですよ。。私も農家さんでバイトさせて頂いた経験がありますが、その年の天候にも大きく左右されるし。。学生の皆さんも一度課外授業か何かで、体験してみると分かると思いますが、私たちの口に運ばれてくるまでにいかに日本の農家さんが大変な思いをしているか。身に染みて分かると思いますよ。説教臭くてすみません。。

とにかくそこに海外からの安いオレンジがやって来たら?それに対抗するために品種改良したり、収穫時期をずらしたりして何とか日本の果物を守っているのです。

  

   ②正解:例 高速道路や橋が整備され、保存トラックが普及したため。

今回あえて資料からの情報を制限して問題を作りました。この手の問題が出るときは地図に高速道路が書かれていて、見たままを書けば正解になる構造でしたが、すでに大問1でも同じような問題を出しているので、もう大丈夫だろ~と高をくくっちゃいました。高知県はそもそも四国なので、東京や大阪に物を運ぶには海を渡りますよね。車が通れる橋がなければ、船か飛行機かしか方法はないので、トラックの割合が多くなったってことは橋ができたって事です。また鮮度を保ったまま早く遠くに運ぶには高速道路の整備が必要です。

 

(3)正解:石油化学コンビナート(コンビナートでも正確)

社会の問題において、石油関係の問題は要チェックですよ。日本は石油を海外から輸入していますし、ガソリンの値段だって乱高下してますよね。日本にとってエネルギーの問題は切っても切り離せない問題ですので、高校入試でも何かしらの形で出題される可能性があります。ちなみにコンビナートは日本に9カ所ありますが、ほとんどが沿岸の臨海部に位置しています。なぜかって、日本は海外からタンカーで石油を運んでくるので、海からよいしょって石油を上げて、その場で加工したいですよね。加工するのにわざわざ遠くの内陸などに原料を運べば、輸送費がかかるし、そもそも石油などは重い工業製品なので、それに関わる企業や工場は集まったほうが効率がいいのです。これは鉄鋼や、自動車産業にも同じことが言えて、倉敷市の水島地区にはいろんな分野の工場が集まっています。

 

(4)正解:B

出雲大社島根県出雲市に位置しています。ここでも道路交通網の話になっちゃいますが、高速道路の開通によって日本の割とコアな観光地にも外国人観光客がツアーなどで訪れるようになりました。ここでは出雲大社がある県を問題として出題しましが、観光客の変化と高速道路の関係性はしっかり記述できるようにしておきましょう。

 

受験生の皆さん、風邪ひかないように、頑張ってください!

 

 

※あくまで個人的な予想となります。問題を解いた後でのいかなる影響についても責任を負いかねます。